ホーム 診療案内 クリニック紹介 医師紹介 Know's 脳 ギャラリー アクセス

 今回は『片側顔面けいれん』についてお話します

 

一側の目の周囲からピクピクけいれんするという症状から始まり、ほお骨または口の端あたりに広がります。進行すると片側の顔全体から、ときには首までひろがり、頻度も多くなります。一回のけいれんは数秒から十秒くらい続き、その間は顔が引きつり、ゆがんだような感じになります。けいれんは左右どちらかに出て、両側にはならないのが特徴です。

 

外出や人と話をするときなど緊張したときに起こりやすく、疲労・ストレス・心配や不安。自意識などで増強されます。人前でけいれんを抑えようとすると、余計ひどくなることがあり、外出や人前に出るのが苦手になることがあります。

 

頭蓋内で顔面神経を圧迫するものが原因と考えられます。最も多いのは脳の血管の動脈硬化による圧迫です。ときに、髄膜腫や類上皮腫などの脳腫瘍や血管奇形の場合もあります。原因を調べるにはMRIなどの精密検査が必要です。

 

中年以降の女性に多く女性と男性の比率は2:1です。

 

まれに症状が軽くなることもありますが、自然に消失することはほとんどありません。けいれんが長期間続くと、軽度の顔面麻痺両眼視が難しくなり、読書や運転がしにくくなるこがあります。脳腫瘍や動脈瘤などが原因でなければ、けいれんが続いても生命の危険はありません。

 

治療方針としては、@症状が軽い場合は、そのまま何もせずに経過をみることもあります。A中等症の場合は、精神安定剤や抗けいれん剤を内服して効果をみます。B治りにくければ、けいれん部分にボツリヌス毒素の注射による治療があります。約3〜6か月ごとの注射が必要です。
C根本的な治療法としては、顕微鏡を用いた微小血管減圧術という手術治療があります。後頭部に約4cmの皮膚切開から小開頭して顕微鏡下に顔面神経から圧迫している原因の小動脈を剥離する手術です。治療効果は80%以上期待できますが、手術ですから聴力低下や感染などの危険もあります。

 

両側のまぶたがけいれんするのは、眼瞼けいれんと言って片側顔面けいれんとは異なった病気です。これは両目で生じることが特徴で、口や顎には広がりません。手術では治りませんので内服薬かボツリヌス注射による治療を検討します。


   

ページトップへ戻る